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最高のスポーツ・ノンフィクション
デヴィッド ハルバースタムの男たちの大リーグ

本物の大リーガーたち

本書を読んでから、現在の大リーグ(MLB)に興味がなくなってしまった。現在の大リーグが好きでたまらない人は読まない方がいいかもしれない。プレーオフが無意味だとは思わないけれど、この本を読んでしまうと、どうなんだろうと考えてしまう。それに、ジョー・ディマジオやテッド・ウィリアムズといった本当の超一流の大リーガーたちが出てくるわけだから、今の大リーガーたちが霞んでしまうのも仕方ない(記録面では、上回っている選手がたくさんいるんだけど、何かが足りない)。
本書の責任ではないが、ここで描かれた時代の大リーグには、黒人が極めてすくなかったことだけが残念。
大リーグ好きにではなく、野球好きに読んで欲しい本。


最高のスポーツ・ノンフィクション

既にノンフィクションライターとして押しも押されぬ実績を持ったハルバースタムが己の幼少期のあこがれであったメジャー・リーガー達を題材に満を持して挑んだ傑作。

私がこの本を読むまで知っていた登場人物は有名なディマジオ兄弟と天才打者テッド・ウィリアムズ、後はせいぜい剛球リリーフ・エースのジョー・ペイジ位で、それ以外はこの本を読んで初めて知った人物ばかりであったが、取り上げられた多くの選手への丁寧で愛情溢れる描写が素晴らしく、読み終えた頃にはどの選手も昔から知っているかの様に思えた。

子供の様に無邪気ながら頑固でマスコミやファンとの全面対決も辞さないウィリアムス、孤高で怪我と戦いながらも現役最後の輝きを見せるジョー・ディマジオ以外でも文盲で大酒飲みのレッドソックスのエース、エリス・キンダーの項は古の豪傑を観る思いであった。

グラウンドや選手以外にもウィリアムズを執拗に攻撃するスポーツライターや、ヤンキース選手行き着けであったナイトクラブの文化、当時ニューヨークやボストン近郊に住んでいた現在の著名人達にとって子供時代にいかにベースボールが重要な存在であったか等の記述も実に興味深かった。




スポーツ書かせても面白い

原題は1949年の夏。ヤンキースとレッドソックス、ディマジオとテ
ッド・ウィリアムズの争いを描いている。1948年、プレーオフに敗
れたレッドソックスは、翌1949年、残り二試合を残した時点で首位
に立っていた。あとは一ゲーム差の二位ヤンキースとの直接対決ニ連戦
を残すのみ。そこにいたるまでのプロセスとニ連戦を、希代のストーリ
ーテーラーハルバースタムが余すことなく書き上げている。
同時に、人種問題(黒人選手)、マスコミとチームと選手との関係変
化、テレビの登場といった、背景にある事柄を、いつもの彼のスタイル
どおりエピソードを積み重ね書いていく。
いわば、古きよき時代の最期を彼は書いたことになる。これは彼の別の
作品「フィフティーズ」の直前の時期でもある。同時に「フィフティー
ズ」も読むと、アメリカの時代の変化を感じ取れる。

男たちの大リーグ

カゴバッグ
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