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純粋な友情が描かれてる作品
2010.10.04 Monday
掃除の持つ意味が興味深い
30代女性のテーマなのかもしれないけれど
人間関係と閉塞感。
最近こういうテーマを読んでもピンとこない。
自分が男だというのもあるのでしょう。
でも、たぶんすごく共感する人がいるんだろうなとか
うまく描けているんだろうなっていうのはわかる。
それに、物語の重ね方とずらし方、後半まで一気に読ませる仕組みとか、作者の力量みたいな物をすごく感じる作品ですさすが角田光代さん。
この物語でもっとも共感できたのは、働きだした彼女が「掃除」を仕事にすること。村上春樹の雪かきや大崎義生の水槽あらいのように、(こちらは主人公が男だけど)彼女は掃除をすることで現状打破するのです。
意味があろうとなかろうと、誰かが変わってくれる仕事であろうとなかろうと。手袋をはめず、直接シンクをあらう。そうすればある時突然、汚れがとれる。
人間関係も、同じなんだろうと思う。
爽快感が残る!
初めて角田光代さんの作品を読みました。
私と同世代の作者。物語に出てくる音楽に懐かしさを感じたり出てくる背景に一体感を感じました。
現在、過去と話が繰り返され未来へと繋がるものです。
読んで思ったのが過去があるから現在があるという事。過去がどんなに辛くても未来は必ずある。
正反対の性格、生き方をしている同級生の女性2人が主人公になっている。お互い全く違うようであるのに根本は同じで求める方向は同じなんだと気付いていく物語。
友情ってなんだろう?純粋な友情が描かれてる作品でした。
角田さんは女の人生について真剣に冷静に語る
『八日目の蝉』に続き、角田作品はこれを選んで読んでみました。
マイクロバスに女たちが乗せられてある所へ向かうシーン、子供のいる女・いない女の両方の人生を真面目に冷静にえがく筆致は『八日目の蝉』に生かされるモチーフとなっている。
10代に出会い、もう二度と会うことはないだろうけれど、一生忘れない何人かの女友達のことを思い出しながら読んだ。私にもこういう行き場のない思いを分かち合い、そこから一緒に脱出しようと、毎日毎日学校の帰り道や、電話や、手紙で語り合った友達がいた。
しかし、結局はお互いを頼ることなく、それぞれが男性に恋をし、その行き場のなさを突破していったように思う。私もそうだ。
その時点で、急に疎遠になり、高校時代のようには付き合えなくなった。
女の人はどうしても自分と同じ境遇の人としか仲良くなれず、ひとたび属性が異なると関係は簡単に切れるというところを角田さんはとてもうまく描けていると思う。
でも、関係は切れても一生忘れない。その関係を胸に、人生に行き詰ったときに、その友達との記憶が道を照らす灯台となる。その光に導かれて、また新しい光となる人と出会っていってね、というのが角田さんのメッセージだろう。
対岸の彼女 (文春文庫) 角田 光代
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30代女性のテーマなのかもしれないけれど
人間関係と閉塞感。
最近こういうテーマを読んでもピンとこない。
自分が男だというのもあるのでしょう。
でも、たぶんすごく共感する人がいるんだろうなとか
うまく描けているんだろうなっていうのはわかる。
それに、物語の重ね方とずらし方、後半まで一気に読ませる仕組みとか、作者の力量みたいな物をすごく感じる作品ですさすが角田光代さん。
この物語でもっとも共感できたのは、働きだした彼女が「掃除」を仕事にすること。村上春樹の雪かきや大崎義生の水槽あらいのように、(こちらは主人公が男だけど)彼女は掃除をすることで現状打破するのです。
意味があろうとなかろうと、誰かが変わってくれる仕事であろうとなかろうと。手袋をはめず、直接シンクをあらう。そうすればある時突然、汚れがとれる。
人間関係も、同じなんだろうと思う。
爽快感が残る!
初めて角田光代さんの作品を読みました。
私と同世代の作者。物語に出てくる音楽に懐かしさを感じたり出てくる背景に一体感を感じました。
現在、過去と話が繰り返され未来へと繋がるものです。
読んで思ったのが過去があるから現在があるという事。過去がどんなに辛くても未来は必ずある。
正反対の性格、生き方をしている同級生の女性2人が主人公になっている。お互い全く違うようであるのに根本は同じで求める方向は同じなんだと気付いていく物語。
友情ってなんだろう?純粋な友情が描かれてる作品でした。
角田さんは女の人生について真剣に冷静に語る
『八日目の蝉』に続き、角田作品はこれを選んで読んでみました。
マイクロバスに女たちが乗せられてある所へ向かうシーン、子供のいる女・いない女の両方の人生を真面目に冷静にえがく筆致は『八日目の蝉』に生かされるモチーフとなっている。
10代に出会い、もう二度と会うことはないだろうけれど、一生忘れない何人かの女友達のことを思い出しながら読んだ。私にもこういう行き場のない思いを分かち合い、そこから一緒に脱出しようと、毎日毎日学校の帰り道や、電話や、手紙で語り合った友達がいた。
しかし、結局はお互いを頼ることなく、それぞれが男性に恋をし、その行き場のなさを突破していったように思う。私もそうだ。
その時点で、急に疎遠になり、高校時代のようには付き合えなくなった。
女の人はどうしても自分と同じ境遇の人としか仲良くなれず、ひとたび属性が異なると関係は簡単に切れるというところを角田さんはとてもうまく描けていると思う。
でも、関係は切れても一生忘れない。その関係を胸に、人生に行き詰ったときに、その友達との記憶が道を照らす灯台となる。その光に導かれて、また新しい光となる人と出会っていってね、というのが角田さんのメッセージだろう。
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