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親近感のある話題の娯楽
酷評が多いですが・・・
本の粗筋は割愛させていただきます。

酷評が目立ちますが私は素直に楽しめました。

私自身、現在秋採用に懸けて就活していることもあり共感できる部分が数多くありました。

確かにこんなにシューカツは甘くない、とは思いました。

しかし本書はあくまでフィクション小説であり娯楽です。

就職活動の参考書ではありません。

そういう意味では、本書に実用性や確実性まで求める必要はないと思います。

就活を経験する者なら誰でも味わう焦燥感や敗北感、現代の就活の形などとても上手に描写していると思います。

綿密な取材をされているのでしょうね。

著者は現在就活しているわけではないのによく分かるな、と素直に思いました。

説明会や面接に向かう電車の車内でいつも読んでいましたが、かなり元気づけられましたね。

現実味があるところとないところ両面あったことが逆に良かったのだと思います。

このテンポの良さに救われたところがありますから。

これが今の就活事情を忠実に書き表している著書だったら、小説として楽しむどころか苦しくて読んでいられませんでしたね。

ただ石田氏の著書にしては軽すぎるな、という印象も受けました。

大学生活の描写がない、こんなシューカツチーム誰もやらねぇよ、マスコミ業界はもっともっと厳しい!!などなどつっこみどころも満載ですが、ちゃんとシューカツの実情や厳しい面にも触れています。

これから就活を始める人にも、終わってほっとしている人にも、親近感のある話題の娯楽として楽しんでもらいたいです。

ん・・・・!?
私は高卒で地元の中小企業に就職したので『世間一般でいう就活とは、こういうものなんだな?』と感じ、そういう意味ではそれなりに楽しめました。

でも、小説としては面白いとは思わないし、飛ばし読みした部分も多かったです。

最後、主人公がどちらの会社を選ぶのか楽しみだったのに、『ここまで読んでくれたあなたに決定してもらいたい』とは、何だか肩すかしをくらったようでバカバカしかったです。

好きな作家なのですが
最近の就職活動はこういう感じなのか、とは感じました。

直木賞受賞作から、青春群像劇は得意だと思ったのですが、人物造形が薄く小説としては今一つ。

気楽に読み流す、暇つぶしなら向いているかもしれません。



シューカツ!石田 衣良

ブラウス
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