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過ぎてゆく人々と時代。
2010.10.02 Saturday
枯山水のような本。
原っぱは死語に近い。
使われていない土地は、空き地や更地とは言われ、金を生まない土地、あるいは駐車場やビルを造れば収入があるはずの土地になっている。
今では、原っぱはドラえもんでしかみれないのか?昔、原っぱは、本や絵の余白と同じ意味があったのだと、この本を読みながら、改めて思った。
その原っぱが、空き地や更地ではなく原っぱであった時代を、人物のたたずまいで残照のように描いている。
描かれる人物、情、会話、街の景色は、強く主張しない。
去ってゆく人々。
生きてきた時代が、過ぎてゆく。
その様が、静かに描かれている。
池波正太郎は、この本を原っぱのような佇まいにするために、どの言葉、どの文章を削ったのだろう。
読みながら枯山水を思った。
池波正太郎の最高傑作
鬼平犯科帳、剣客商売、仕掛人シリーズといわゆる時代劇もので有名な著者の書いた数少ない現代小説。
著者は絶大な人気をj誇る小説家であるとともに、エッセイストとしても評価が高く数多くの著作を残す。
舞台が現代となることで、エッセイストとして著者が持つ鋭い視点で社会を捉える力が存分に生かされている。
また晩年に書かれたこの作品、主人公の設定に著者が浮かび上がってくるところもあり半自叙伝的ともいえる至玉の一冊。
主人公はすでに筆を置いた劇作家。
劇作家を引退した現在、すきな映画の評論を書きながら老いた日々をすごしている。
にある日飛び込んでくる自分の過去の作品の再演の話。
「今の演劇界ににはそぐわないよ」と考える主人公をよそに動きゆく周りの人々。
主人公の前に現れた引退したはずの伝説の女優。
やがて「過去の人」であった主人公の心が動き出す。
主人公の周りに集う人々の光や影が失われてゆく下町の風景とともに鮮やかに描かれています。
私自身は池波正太郎の最高傑作だと感じる作品です。
池波正太郎のエッセイを読んだことのある人、ない人、時代劇を好きな人、嫌いな人すべての人にお勧めしたい作品です。
原っぱ (新潮文庫)池波 正太郎
体脂肪計
原っぱは死語に近い。
使われていない土地は、空き地や更地とは言われ、金を生まない土地、あるいは駐車場やビルを造れば収入があるはずの土地になっている。
今では、原っぱはドラえもんでしかみれないのか?昔、原っぱは、本や絵の余白と同じ意味があったのだと、この本を読みながら、改めて思った。
その原っぱが、空き地や更地ではなく原っぱであった時代を、人物のたたずまいで残照のように描いている。
描かれる人物、情、会話、街の景色は、強く主張しない。
去ってゆく人々。
生きてきた時代が、過ぎてゆく。
その様が、静かに描かれている。
池波正太郎は、この本を原っぱのような佇まいにするために、どの言葉、どの文章を削ったのだろう。
読みながら枯山水を思った。
池波正太郎の最高傑作
鬼平犯科帳、剣客商売、仕掛人シリーズといわゆる時代劇もので有名な著者の書いた数少ない現代小説。
著者は絶大な人気をj誇る小説家であるとともに、エッセイストとしても評価が高く数多くの著作を残す。
舞台が現代となることで、エッセイストとして著者が持つ鋭い視点で社会を捉える力が存分に生かされている。
また晩年に書かれたこの作品、主人公の設定に著者が浮かび上がってくるところもあり半自叙伝的ともいえる至玉の一冊。
主人公はすでに筆を置いた劇作家。
劇作家を引退した現在、すきな映画の評論を書きながら老いた日々をすごしている。
にある日飛び込んでくる自分の過去の作品の再演の話。
「今の演劇界ににはそぐわないよ」と考える主人公をよそに動きゆく周りの人々。
主人公の前に現れた引退したはずの伝説の女優。
やがて「過去の人」であった主人公の心が動き出す。
主人公の周りに集う人々の光や影が失われてゆく下町の風景とともに鮮やかに描かれています。
私自身は池波正太郎の最高傑作だと感じる作品です。
池波正太郎のエッセイを読んだことのある人、ない人、時代劇を好きな人、嫌いな人すべての人にお勧めしたい作品です。
原っぱ (新潮文庫)池波 正太郎
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