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紛れも無い傑作の一つ
ん?、なかなかです
昨日、わずかな時間を利用して書店に行き購入 ”青春の門”は特に当方にとり、感慨深い作品群である。

はじめて読んだのは、中学の時父の本箱にあったのを、”盗み見?!”したことかな。

なぜ盗み見か?中学生には、この猥雑さと手に取るように把握できる情景描写、(このころの五木寛之はすごい)読んではいけない本と考えていたからである。

特に祖父母、父親が育った環境が、この本の舞台であり、いろんなシーンが実名で出てくるあたりは、なつかしく、甘酸っぱい気持ちになる。

伊吹信介(=信介しゃん)、主人公の破天荒な行動には憧れもあったかもしれない。

ともかく、20数年ぶりに1晩で読み上げてしまった。

放浪編は函館が舞台であり、当方はあまり好きではない。

読むなら、好奇心旺盛な主人公の”筑豊編”である。

若者の葛藤
日本の国民作家である五木氏の小説の中でも、「青春の門」は最も知名度の高い小説だろう。

誰もが通り過ぎる、あの哀歓の混ざった青春という時代を描いている。

私は今、その時代の真っ只中にいるので、この作品の主人公、伊吹信介と自分を照らし合わせていると、一際彼の喜びや苦悩が押し寄せてくるようだ。

青春とは出口のない葛藤なのだと、全ての巻を読み終えた時に感じた。

しかしその経験は決して無意味な物ではなく、人間が一人前に成長していく上で必要な経験であるという事も、この小説は私に示唆してくれた。

数ある青春小説の中でも、紛れも無い傑作の一つだ。
青春の門(第三部)放浪篇(講談社文庫)五木 寛之

リップグロス
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